2025-05-09
今日のハイライト: 2025/05/10
台湾といえば、やっぱり肉粽(ちまき)だと思う。
あの笹の香りともち米のずっしり感が、土地の空気と結びついている感じがする。台北だったら王記府城の肉粽が最高だ。
そして今日、初めて気づいたのだが……

肉粽、コンビニでふつうに売っていた。
さすが台湾すぎる……!
台湾のコンビニ飯でいうと、僕がめっちゃ好きなのが麻油鶏(マーヨージー)のおにぎりだ。

麻油鶏とは、台湾のスープ料理である。それがおにぎりの具材になっている。どうだ、混乱するだろう。
でも食べてみると、ちゃんと米の食感の中から麻油鶏の味がしてくる。いったい何が起きているのか分からない。戸惑いと感動が同時に襲ってくる。
稲田俊輔が、日本料理で「旨味」が重宝されるように、南インド料理では「マズ味」(酸味やエグ味)がうまく使われている、と言っていたが、僕は台湾で暮らして初めて「苦味っておいしいんだな」と感じるようになった。
そのことを強く実感した料理が二つある。その一つが麻油鶏だ。このおにぎりがおいしいのも、麻油鶏特有の薬膳の苦味が味わえるからだと思う。もう一つは忘れた。思い出したらまた書こう。
冬に食べる麻油鶏は最高だが(この冬、僕は抑えきれず週三ペースで麻油鶏を食べ、露骨に太った)今日くらいの暑さだとちょっと厳しい。そういうとき、お手軽に麻油鶏の味を楽しむためのものとして、このおにぎりは本当に大発明だと思う。マジで痩せる暇がない。