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作家・東野圭吾が亡くなった。

TikTok の画面をスクロールしていると、一本の動画が流れてきた。菊池寛賞の贈呈式での一幕だった。

壇上の東野が、伊集院静から掛けられた言葉を振り返る。

「あんたと選考やるの楽しかったんだよ。だってあんたさ、話しているうちに意見変えるもんな。だから話しがいがあるんだよ。他の連中はさ、マルったらマルのままだろう。バツったらバツのままだろう。でもあんたはさ、マルが急にバツになったり、バツがマルになったりするからな。それがいいんだ。話しがいがあるんだ。」

そのエピソードを引きながら、東野は次のように語った。

「大変嬉しかったです。なぜならそんな風にコロコロ意見や考えを変えるのは私の得意技だからです。日本は政治家を筆頭にいったん言い出したら意見を変えちゃいけない。考えを変えたら恥だというような雰囲気があるような気がします。そんなことはないです。原発を勉強して危ないなと思ったら賛成から反対に転じて大いに結構じゃないですか。いくらでも意見変えて、そうしないと、話し合いって進まないじゃないですか。」

最後に、こう言葉を結ぶ。

「人間は変わったほうがドラマチックです。そうやって肩の力を抜いてどんどん変化して生きていきましょう。」