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アメリカから経済制裁を受けた、ICC(国際刑事裁判所)の赤根智子所長の会見を見た。17:40 あたりからの質疑応答がおすすめ。かなり見応えがあった。


赤根所長の態度からは「法の支配を重んじるスタンス」がひしひしと伝わってくる。

繰り返し「ICCは特定の政権と敵対するものではない」と話していて、トランプ政権についても「アメリカが主張するような、ICCが国際法を悪用して独立した国家の主権を奪っているという事実はありません」「従って制裁を受ける理由もありません」と説明するまでだ。

「赤根所長を突き動かすもの、原動力は何ですか」という記者の質問に対して「ICCの法的枠組みの中で全力を尽くすのが裁判官の役目です」「それ以上の特別なものはありません」と答えていたのも、「人よりも法」という意識が感じられる。

もちろんヒロイズムに浸っているとか、英雄視されることを望むようなパフォーマンス的な発言は微塵もない。こういう態度が敬意を集めるんだろうな。


大国による国際法の軽視(ロシアのウクライナ侵攻、中国の南シナ海の領有権主張、アメリカのベネズエラ、イランへの攻撃など)が深刻化し、第二次大戦後のスキームに綻びが生じている。

この状況における必要なのは、カナダのカーニー首相がダボス会議で言っていたような「ミドルパワーの結集」であったり、国際機関のプレゼンスを高めること、法の支配を徹底すること(国家間のパワーバランスに依存しない、恣意の入りにくい制度によって支配されることを目指したい)、各種国際的な枠組みへの加盟国を増やしていくこと、なのだろう。


赤根所長に対する制裁の撤回を求める署名に賛同した。みなさんもぜひ。

ICCの赤根所長に対する米国による制裁の即時撤回を求めます。日本政府は制裁を拒否し、赤根所長を支持・保護する具体的行動を取ってください。(Change.org)